銀閣寺でみた向月台と銀沙灘に魅了されて・・・・

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銀閣寺

京都の世界遺産・銀閣寺は金閣寺と並んで、京都楼閣建築の代表寺院として親しまれています。

金閣寺はその艶やかで優美な造りが印象的ですが、その一方で銀閣寺それとは対照的に、落ち着いた静かな佇まいが情緒ある光景を造りだしています。

正式名称を慈照寺といい1482年に祖父である足利義満が建てた金閣寺を参考に、8代将軍足利義政が山荘として建てたのが始まりとされています。
東山山荘の楼閣建物を「銀閣」と呼ぶことから、寺院全体が銀閣寺と称されています。

足利義政が造営されたとされる建物は、16世紀中ごろに次々に失われていき、往時の時代のものをそのままの姿でとどめているものは、銀閣と東求堂のみとされています。

庭園などは整備されたのは、近世以降になってからとされています。

実は銀閣寺の庭園はとても美しい庭園として知られています。

そして銀閣寺の庭園のシンボルともいえるのが円錐型の向月台（こうげつだい）とよばれるものです。

今回はそんな銀閣寺の向月台の魅力と謎についてご案内をしていきたいと思います。

銀閣寺

銀閣寺を象徴する建物が銀閣と呼ばれる観音殿です。

本堂の前には二つの砂盛があり、波紋を表現した銀沙灘（ぎんしゃだん）と白砂の砂盛りの向月台（こうげつだい）と呼ばれるなんともいえないその美しさには心を打たれます。

大人の背丈ほどもある向月台の上に座って東山にある月待山から昇る月を眺めるためのものといわれていますが、現在のような形になったのは江戸後期になってからとされています。

銀沙灘は白砂を盛り上げて造られることで、月の光を反射させる役目をもつといわれており、その高さは66cmあり、発想は江戸時代に考案されたといわれています。

銀閣寺

毎朝6時になると銀閣寺の庭園である、銀沙灘に職人たちが入り、丁寧に庭を耕してその模様を整えます。

銀閣寺の職人たちは雨や風によって、傷んでしまう庭園を1カ月に1回作り変えて、訪れる者を魅了しています。

祇園を流れる白川の上流で取れる白川砂を利用しているとされ、高さ180cmほどの砂山の向月台を庭職人の手によって丁寧に傾斜が造られていきます。

しかしなぜ銀沙灘、向月台が造られたのかその意図はわかってはいません。

銀閣寺の生い立ちと関係がないと考えられているそうですが、なぜがその銀沙灘と向月台が絶妙なバランスをとってとても印象的な光景です。

銀閣寺の方丈から眺めた銀閣、銀沙灘、向月台の三つのバランスこそ、ここ銀閣寺の魅力と絶景の場所であるといえます。

その意図こそはわかりませが、それだからこそ銀閣寺の銀沙灘、向月台の魅力があり、それを自分自身で考える楽しさもあるのかもしれません。

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