世界遺産・天龍寺から徒歩15分にある野宮神社へ行こう！

日本の世界遺産の楽しみ方＞古都京都の文化財＞世界遺産・天龍寺から徒歩15分にある野宮神社へ行こう！

野宮神社

世界遺産である天龍寺と一緒に散策をするのにおススメの神社があります。

その名前も野宮神社といい、とても小さな神社ですがぜひ嵯峨野の散策をするのに是非足を運びたい場所です。

世界遺産である天龍寺からは、有名な嵯峨野の竹林を抜けた先にあるので歩いても15分くらいで到着することができます。

天龍寺は拝観時間が決められているため、先に拝観をしてから、竹林を抜けて野宮神社にアクセスする順番がよいでしょう。

野宮神社

平安時代の西暦800年ころに建立されたとされ、黒い木でできた鳥居がとても印象的です。

『黒木鳥居とは樹皮のついたままの鳥居のことで鳥居の形式としては極めて原始的日本最古のものであります』との案内がでており、確かにこの黒色はとてもインパクトのある鳥居であり、野宮神社のシンボルでもあります。

ここは紅葉の名所でもあり、小柴垣や周囲の『野宮竹』とよばれる竹やぶなど相まって、平安時代のみやびをそのまま今に伝えている風情のある場所です。
かつて平安京遷都のあとには、嵯峨野に野宮という社ができたといわれています。

ここでは伊勢神宮の斎宮に選ばれた女性が、さまざまな修行を積み、精進する場所として利用するという風習がありました。

それは今ではお祭りとして引き継がれており、毎年10月に行われる斎宮行列で斎宮が、伊勢に出発する旅立ちの時の様子が再現されます。

祭神は天照大神で、周辺にも小さないくつかの社があり、野宮神社は嵯峨野めぐりの起点としていつもたくさんの人たちが賑わいをみせている場所です。

ちなみにここ野宮神社のお守りもとてもかわいらしい、源氏物語をモチーフにされているデザインが特徴的です。

野宮神社は源氏物語の中で光源氏と六条御息所の別れの舞台として登場します。

野宮神社

野宮神社の中でも縁結びの御利益があるとされる野宮大黒天は、ひときわ人気があり、行列ができていました。

他にも子宝の神、安産の神として祀られている白福稲荷大明神、芸能の神として祀られている白峰弁財天、交通安全の神として大山弁財天など、縁結びのみならずそれぞれの目的をもった人たちのも愛される神社でもあります。

また神石（亀石）といわれる大きな黒い石があり、亀の形をしているところから亀石と呼ばれ、祈りこめてなでると願いがかなうとされる伝説の石でもあります。

これは京都の中でもパワースポットとして人気のある場所ですので、小さい神社ですが、パワーのある野宮神社にぜひここぞというときに足を運んでみてください。

モト旅行会社勤務が語る！日本の世界遺産の楽しみ方