モト旅行会社勤務が語る!日本の世界遺産の楽しみ方

広島・平和記念公園の厳かな雰囲気

平和記念公園

 

広島の原爆ドームの近くには平和記念公園があり、これはその名前のとおり世界の永遠の平和の願いを込めてつくられた公園です。

 

ここは公園でありながらも、やはりそれに伴う悲しい歴史が、どこか厳かで他の公園とは異なる何か特別な公園、平和記念公園であることがわかります。

 

平和記念公園の近くの川には原爆投下後、多くの人がその川に飛び込んだそうで、穏やかな川の流れさえもつい60年前の悲惨な出来事が重なって、つい物思いにふけってしまうのも、ここ平和記念公園のあり方なのかもしれません。

 

ここは遊ぶ公園というよりは、平和について考える公園であり、祈る場所でもあるのです。

 

今回は平和記念公園について考えていきたいと思います。


平和記念公園へのアクセスとは・・・

 

広島駅前から広島電鉄の「宮島口」「江波」方面行に乗車し、「原爆ドーム前」下車すると到着します。

 

専用の駐車場はないので、広島電鉄かもしくは広島駅からだとタクシーで10分ほどのところにあるので公共の交通機関を利用することをおススメします。

平和記念公園の敷地の中にあるものとは・・・

平和記念公園近くの橋

 

園内には被災当時の広島の様子を展示した広島平和記念資料館や、平和の願いをこめて作られた数々のモニュメント、原爆死没者慰霊碑、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館、広島国際会議場、そして世界遺産として登録がされている原爆ドームがあります。

 

平和への恒久的な願いを込められて鳴らされる平和の音は、環境省が選んだ日本の音風景100戦にも選ばれています。

 

ゴーンという鐘の音は、心の芯に響く音ですが、この音を聞くことで、戦争を知らない人たちにも平和を考えるきっかけとなるとともに、戦没者への哀悼の意を示しているのでしょう。

 

その鐘の『重み』が、いのちの大切さを教えてくれます。

 

なお春には桜の名所としても人気があり、ピンク色の桜が今年もまた無事に訪れることができたことの喜びを物語ります。


平和記念公園を歩いて・・・

平和記念公園の原爆ドーム

 

公園の中を歩いていると、いくつもの場所にきれいな花が手向けられていて地元の方を中心にあのときを忘れない強い思いが伝わってきます。

 

地元の小学生によって折られたいくつもの千羽鶴や平和を願う絵などは、心を打たれるものがあります。高さ9メートルのこのブロンズでできた原爆の子の像には、「これはぼくらの叫びです これは私たちの祈りです 世界に平和をきずくための」という碑文がありました。

 

平和であること、平和である奇跡は全世界が望むべき願いであり、私たち人類の一人ひとりに努力と行動が、きっと明日の平和への第一歩に違いありません。

 

唯一の被爆国として、そして広島にある平和記念公園は、今日も私たちに強いメッセージを伝えてくれています。